線香花火
元々はワラの先に火薬をつけて遊んだのが、線香花火のはじまり。
奈良の花火屋「鍵屋」が広めたと言われています。
奈良の花火屋「鍵屋」が広めたと言われています。
その後、鍵屋は江戸に進出して、線香花火は江戸の人々を大いに喜ばせたのですが、江戸は米作りに向かない土地。ワラが手に入らなかったので、次第に和紙で火薬を包む方法に変化していき、みなさんのよく知る線香花火の形になりました。200年以上も前の話です。
そんな日本の風物詩、線香花火ですが、国内で線香花火を作っている花火工場は、今となってはたった2社だけ。それぞれに火薬のレシピの違う、ふたつの線香花火です。
ひとつは、三河地方で作られている「大江戸牡丹」。
2000年前後に、一度は途絶えてしまった国内での線香花火の製造ですが、東京の老舗花火問屋の熱意に共感した三河地方の職人が、そのむかし、江戸で親しまれた線香花火を再現しました。火の色味はほんのり赤く、きらびやかな燃え方です。
もうひとつは福岡で作られている「不知火牡丹」。
こちらも2000年前後に、福岡ににあった国内最後の線香花火製造所で修行し、線香花火の技術を引き継いだ職人が、八女の手漉き和紙を使って、包んでいます。火の色味はほんのり白く、端正な燃え方です。
火がつき、真っ赤な火玉となる「牡丹」
火花が激しく燃える「松葉」
火花が落ち着き静かに燃える「柳」
火花が散っていく「散り菊」
時間の経過とともに、いろいろな姿を見せる線香花火ですが、大江戸牡丹も不知火牡丹もそれぞれにちがった、個性のある燃え方をします。それぞれの違いをぜひ楽しんでみてください。
取扱店舗
CA JITSU
素材:
和紙、硝石、硫黄、松煙
通常価格 1,320円 (税込)